
99%の「イメージ」と1%の「お肌のしくみ」の知識があなたを「美肌」へと導きます。 あなた自身があなたのお肌をイメージ出来れば、もう「美肌」は手に入ったも同然です。 何故なら、根本的なスキンケアの「選び方」と「お手入法」が見えてくるからです。
さて、それでは、美肌のための「やさしいお肌のしくみ」のお話をしましょう。
皮膚は、大きく3つに分けて「表皮」「真皮」「皮下脂肪層」の三層から成り立っています。
私たちの一番外側の「表皮」は約0.2mmの厚さ、ちょうど新聞紙一枚の厚さです。
表皮の一番下には、「基底層」があり、ここには表皮を形成する「赤ちゃん細胞」があります。
表皮の赤ちゃん細胞は、人間の赤ちゃんが10月10日お母さんのお腹で育てられるように、約2週間この「基底層」に留まり、栄養と酸素を補給し、老廃物を排泄し、2週間後分裂をし、「ポコ」と生まれ上に押し上げられることがわかってきました。
赤ちゃん細胞は、二重の「リン脂質」という「膜」でおおわれており、この「膜」は障子紙のような半透膜で、「ジワジワ」と「栄養と酸素」を取り入れ、「老廃物」を「ジワジワ」とはき出しているのです。
「新陳代謝」とは、まさに「栄養と酸素」を取り入れ、「老廃物」をだし、新しい細胞を作り出し、古い細胞と入れ替わるしくみのことです。
「基底層」で生まれた赤ちゃん細胞は上に押し上げられ、「有棘層」(これは顕微鏡で見るとトゲとトゲが細胞同士を結びつけているように見えることから、名づけられたそうです。)を形成し、さらに上に押し上げられて「顆粒層」(これは顕微鏡で見ると、細胞内が顆粒状に見えることから、名づけられたそうです。)を形成します。
基底層の「赤ちゃん細胞」も有棘層・顆粒層の細胞も、栄養と酸素を含んだ「間質液」と呼ばれる液体にゆらゆらとつかっているのですが、顆粒層部分では、その「間質液」が50分の1に減ってしまいます。
その為、「栄養補給」が出来なくなった細胞は自然な死を迎えます。
この「基底層」から「顆粒層」までが「約14日間」です。自然な死を迎えた細胞は「角質片」となり、さらに14日間上へ上へと押し上げられ、「角質層」を14層形成し、14日後垢となってはがれ落ちます。
基底層で生まれた赤ちゃん細胞が角質層を形成し、垢となってはがれ落ちる日数は、28日間、これを「ターンオーバー」(あるいは、ケラチニゼーション)と呼んでいます。「ターンオーバー」とは、お肌の新しい細胞が生まれ、上へ上へと押し上げられ、古くなった細胞が28日後、はがれ落ちることを意味しています。
これは基本的なお肌の「新陳代謝」=(お肌の生まれてから、死ぬまでの一生のこと)です。
実際には、基底層の赤ちゃん細胞が栄養と酸素を補給する「14日間」がありますから、「28日プラス14日間」で約42日間が、お肌の変化に必要な期間と考えられています。
あなたの肌も基本的に「美肌」のためには42日間変化する期間が必要です。
しかし、あなたのお肌のトラブルはいつ頃からか?状態はどうなのか?などの条件により、基本的な期間42日間を何サイクル必要か、が個々によって違ってきます。自分はどうなのかしらと思われる方はカウンセリングをお受け下さい。
毛穴のもとには皮脂腺があり、そこから「脂」がでて、毛穴から排泄されます。
汗腺も体温が上がった時、私たちの身体の温度を一定に保つために汗を出して、体温の調節をする働きを担っています。
毛穴も汗腺も身体にたまった老廃物を排泄する器官なのです。
私たちは便秘になると、吹き出物が出たり、体調がおかしくなりますね。
それと同じで、もし毛穴や汗腺がつまってしまったら、お肌の調子もおかしくなります。ですから、肌表面の汚れはキチンと落とすことが大切です。
毛穴のつまり
毛穴の出口が詰まれば、毛穴の中に細菌が増殖し、ニキビや吹き出物の原因になります。
ニキビ(尋常性座瘡)は、顔などの脂が出る部分によくできる「炎症性疾患」です。
「炎症」をおこしているので、それを抑えるため、病院等では内服・外用の「抗生物資」や「ビタミン剤」を処方して下さいます。
抗生物質は細菌の増殖を抑えますが、「毛穴の出口」が詰まることの解決にはなりません。そこで、考えられたのが「ピーリング」です。
「ピーリング」とは、英語の「peel」(剥す)が語源です。
酸の特徴を活用して、表皮の古くなった角質層を柔らかくして、皮膚の表層部を一定の深さで「剥脱」させることです。
おもに、よく用いられる酸は、「AHA」(アルファハイドロキシン酸)と呼ばれる
これらを総称して、フルーツ酸と呼んでいます。
この作用により、「毛穴の出口」のつまりをとるのです。
通常「ケミカルピーリング」とは、AHAの高濃度液を医師に指導のもと行う「治療行為」のことですので、一般のエステサロンや自宅でのホームスキンケアで行うことは出来ません。「エステサロン」で行う「ピーリング」は、「ケミカルピーリング」に対して、AHAの濃度が低く、P・H値もやさしいもので、一般的には「マイルドピーリング」と呼ばれています。
表皮の働き
表皮の角質層には「NMF」と呼ばれる自然保湿因子が15%前後含まれており、その「NMF」を逃がさない役割をしているのが「セラミド」というのり状の脂質分です。
その「セラミド」が角質片同士を結びつけているおかげで、「NMF」の蒸発を防いでくれているのです。
この「セラミド」も「NMF」も基底層の赤ちゃん細胞が生まれて28日間たち垢となってはがれ落ちるという「しくみ」も、私たちのお肌が自分自身作り出したものなのです。
乾燥しているお肌や敏感なお肌は、この保湿成分である「NMF」もフタの役割をしている「セラミド」もない状態です。
「外側」から補うことも大事ですが、「根本的」な「解決方法」はご自身のお肌が「NMF」や「セラミド」を作れるように「サポートすること」。「外側」から補っている処置ばかりし続けることは、さらなる乾燥肌や敏感肌を助長することにも、なりかねないのですから。
さらに肌表面には毛穴や汗腺があり、毛穴(皮脂腺)からは「脂」が排泄され、汗腺からは「汗」が排泄されます。
ちょっと汚いと思われるかもしれませんが、この微量な「脂」と「汗」と「垢」が混じり合い「天然のクリーム」と言われる「皮脂膜」を形成するのです。
この「皮脂膜」はクリームのような役割をしています。お風呂に入った時にお肌が水をはじくのは、この天然のクリーム「皮脂膜」があるためです。
また、お肌の表面は、PH5~6程度の弱酸性で、空気中の雑菌の増殖を防ぐ役割も持っています。
このように、皮脂膜を含めた「表皮」は外側の有害な「紫外線」や「雑菌」を防ぎ、お肌内部の保湿成分を守る働きをしています。
この働きを「バリア機能」と呼んでいるのです。
真皮層
表皮の下には真皮層と呼ばれる層があり、表皮の厚さの約10倍あり、私たちの肌の弾力・ハリなどを司るコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などがあります。
また、真皮層内には、網の目のような「毛細血管」があり、この「毛細血管」から「表皮の赤ちゃん細胞」の栄養と酸素が送り出されているのです。
「エステサロン」の「トリートメント」の技術の目的のひとつは、「毛細血管」の働きを活性化し、きれいな血液、すなわち「栄養と酸素」を「基底層の赤ちゃん細胞」に届けるためです。
ですから、きれいな血液は「栄養と酸素が豊富だということです」。
血液のきれいな方は、たくさんの「栄養と酸素」を「基底層の赤ちゃん細胞」に供給できるので、お肌の色・ツヤがよく若々しく見えるのです。
●紫外線について
「紫外線」という言葉は、私たちが目でみえる紫-ムラサキ-という色の波(色は波の長さによっていろいろな色と認識されているのです。)より短い波長のため目には見えません。その波長の単位をnm(ナノメーター)という単位で表します。
紫外線にはその波長の違いによって3種類に分類されます。
3種類の紫外線は目に見える「紫」との境、400nm(ナノメーター)から320nmをUV-Aと呼び、次に320nm~280nmをUV-Bと呼び、280nm~200nmの波長のものをUV-Cと呼んでいますが、UV-Cはほとんどオゾン層で吸収されて地表には届きません。
日光は私たちの身体のなかのビタミンDをつくるのにかかせない大切な役割をしています。が、一方では、紫外線UV-Aを浴びると真皮や皮下組織内部に入り込み、確実に基底層内にあるメラノサイトを刺激して、メラニンを発生させます。
肉眼ではみえなくとも、皮膚表面にあたったUV-Aの刺激から私たちの身体を守ろうとして、メラノサイトはメラニンを発生させ、皮膚表面に「シミ」としての黒い着色をしてしまいます。
若い頃に海や山でスポーツを楽しんだあなたは、しっかりとUVケアをしていたでしょうか?もし、していないとしたら、確実にあなたの肌の奥深くには、紫外線から守ろうとして黒く着色したメラニンが潜んでいます。それは、いつ肌表面にでてきてもおかしくないのです。ちなみに、「アンチエイジング」という語源はこの「UV-A」のA、Agingからきているのです。「小麦色」の肌は美しく見えるのですが、肌をもうこれ以上傷つけないための、私たちの身体のもつ防衛手段なのです。
若い頃にきれいに日焼けした「小麦色の肌」は加齢によって新陳代謝が遅くなると5年後、10年後、「シミ」として肌表面に浮上してくるのです。
ちなみに、UV-AのエネルギーはUV-Bの500分の1~800分の1と弱いのですが、この量はUV-Bの約1000倍と言われています。
※参考
UV-BはUV-Aより波長が短いのですがエネルギーが強いので、火傷(やけど)のような症状になります。UV-BのBはBurn(やけど)のBです。皆さんも日焼けをして火傷(やけど)のような症状でヒリヒリした経験をお持ちでしょう。しかし、数日たつと肌の痛みが収まり、その後肌が黒くなったかと思います。これが「サンタン」と呼ばれる色素沈着です。
それでも、UV-Bは日陰などに入ると防げますが、UV-Aは日陰であろうと曇りの日であろうと降り注いで、私たちの肌の奥深く入り、ジワジワとDNAの遺伝子をも傷つけます。「メラニン」はDNAを守ろうとするパラソルのような役目をして、肌を保護しようとしているのです。しかし、長い時間や多量に紫外線を浴びると、もうメラニンのパラソルで身体を紫外線から守ることは難しくなります。
ちなみに日本の紫外線の量が一番多い時間帯は、朝の10時~午後の2時頃がピークです。また年間の紫外線の一番多い月は、3月頃から徐々に増え、5月~7月頃にピークを迎え、9月、10月で減っていきます。このことから3月~10月までは必ず紫外線の対策が必要な季節と言えます。
また、紫外線UV-AもUV-Bも皮膚の免疫システムを司るランゲルハンス細胞を破壊します。紫外線がもたらす最大の危険は皮膚ガンですが、これは紫外線による活性酸素(フリーラジカル)の発生とランゲルハンス細胞のダメージが原因とも考えられています。